体の麻痺

アメリカにおける、手術に関する最新報告

歩いているうちに痛みやしびれ、軽いマヒを生じ動けなくなるが、しばらく前かがみになって休んでいると、症状が和らぎ再び動けるようになる。 これは腰部脊柱管狭窄症の典型的な症状の一つです。 腰部脊柱管狭窄症の治療は、始めは運動療法、薬物療法、装具による補助療法などが行われ、数か月経過しても改善が見られない場合や、排尿、排便などに障害があり日常生活に支障をきたす場合などは手術療法が採られることもあります。 しかしこの手術に関し、最近気になる報道がありました。 アメリカの研究機関が、治療を受ける腰部脊柱管狭窄症患者の追跡調査を2年にわたり行ったところ、手術を受けず保存療法のみの患者と、手術を受けた患者との間に、その症状の改善において意味のある差は見られなかったというのです。 この報告がそのまま我が国にも当てはまるのかどうかは分かりませんが、手術の選択の際は医師によくよく相談した方がいいと思われます。

予防には正しい姿勢と軽い運動が良い

背骨は脊椎とも脊柱とも呼ばれ、椎骨という骨がちょうどブロックのように積み重なりできています。 腰の部分の椎骨は腰椎と言い、5つあります。 椎骨と椎骨の間には椎間板という軟骨でできた組織があり、衝撃を和らげています。 脊椎には脊柱管という縦に連なる空間があり、そこを中枢神経が通っています。 その中枢神経から神経根、各末梢神経へとつながっています。 腰部脊柱管狭窄症は、加齢などを原因として脊柱管が狭まり、下肢へとつながる神経が圧迫され炎症を起こす病です。 その圧迫や炎症により様々な神経症状が起きるのです。 現在そのような変形を防ぐためには、姿勢を正しくしたり、ストレッチや散歩、水中歩行などの無理のない運動の継続が有効である、というのが専門家の共通認識となっています。